
宇梶剛士さんとの出逢い
サンケイ新聞に、華舞完熟つぶれ梅1kg2000円 関西圏2個パックは無料という広告を出しましたところ、大阪にお住まいの宇梶さんの叔母様がお買い求め下さり、遊びに来られていた宇梶さんにお土産を持たせてくださった事が、最初です。 それから、奥様が梅干しをお求めくださるようになったのです。
2003年7月に文春様よりわたしの取り寄せ便のコーナーに、宇梶剛士さんが私どもの梅干しをご紹介くださるというお電話を頂き、大変驚きました。
今まで病気・怪我に悩まされ、生きていくことを諦め、家族を不安のどん底にさせてきた自分をはずかしみました。そして神様に感謝いたしました。生き抜くすべを与えてくださったことを。
人と人との出会いは、色々だと感じています。偶然が偶然を呼び出会いがあるのですね。之がご縁となり、2度お会いする機会を頂きました。たまにですが、お電話も頂きます。「吉本さん元気にしていますか?」と。
そして私が「先生」といいますと「先生なんてよして下さい」といつものお言葉です。お仕事も忙しいようで、お体だけは大切にして頂きたいと願うばかりです。私どもも、いつかは宇梶さんに恩返しが出来る日を目標に、義理も人情も無いこの世の中と申しますが、皆様に助けられ、生きております。(吉本英司)


突然の電話が・・・
日曜日の事です。電話が鳴り出てみると、男の方のお声で梅干しのご注文を頂きました。「梅を一箱送って下さい。名前は うかじ たかし
」と云います。住所は・・・電話は・・・」と、お名前の漢字を一字一字教えて下さいました。そして、支払いはどうすればよいのか聞かれましたので、「郵便振替の用紙を一緒に入れます。」と答えたところ、「それで今の世の中大丈夫ですか?」とおっしゃられ、「はい、長年こうしてきました」と答え電話を終えたのでした。
今でも、なぜかこの電話はよく憶えています。電話の向こうに風景が浮かんだからです。穏やかな声、やさしい口調が創り出したのでしょうか。
穏やかな日だしの窓辺の白いカーテンが優しく風に揺らいでいる、どう表現すればいいのか優しい空間、とにかく不思議な優しい空間でした。
このお電話より、どれぐらいの月日が流れたでしょうか。週刊文集の方からお電話を頂き、俳優の宇梶剛士さんがわたしの取り寄せ便というコーナーでご紹介下さるとのことでした。平素、テレビは全くといっていいほど見ないもので、誰だかわからない、でも名前はなぜか覚えがある、子供に問い合わせ、テレビによく出演されている元暴走族の・・・と言われ、偶然2・3日前になかなかの美形と記憶していた人物であることが判明いたしました。そして文集様より、した刷りのFAXを頂き、文章の内容を見て、あの時のお客様だと始めて知ったのでした。
しばらくして、確定申告のため書類を整理していたところ、梅拾いの人夫さんの集計をしていた紙の裏に、宇梶さんの住所等が書かれていました。本当に失礼な話です。お名前は存じ上げない、書き留めた紙は広告の紙の裏。しかし今ではマルイチの宝物です。(吉本の家内)